八宮めぐるは恋を知る
今年の夏はずっとシャニマスにのめり込んでいた。
恋鐘と子守唄、咲耶の過去、プロテイン焼きそば等々……この二ヶ月で様々な色濃いエピソードを拝見できたと思う。
その中でも特に気に入っているのが【夏に恋するピチカート!】八宮めぐるのエピソードだ。
今回はこの、じわりじわりと私の心を掌握していっためぐるの話をここに残しておこうと思う。
※以下、【夏に恋するピチカート!】八宮めぐるのTrue End含むネタバレがございますので、ご注意ください。
めぐるのエピソードはプロデューサーと撮影用の水着を買いに行くところから始まる。
色とりどりの水着に目移りする中、大人っぽい水着を見て次のようなやりとりがある。
「そうだな。案外あっという間かもしれないぞ?」
「うんっ! あっという間だよー?」
プロポーションこそ既に大人顔負けだが、八宮めぐるはまだ自他共に認める子供なのである。
この子供具合を良く表しているのが、めぐるにとっての恋だ。
学校ではよく告白されるらしいめぐるだが、本人はまだ恋愛と言うものが分からない。
プロデューサーがどんな気持ちか教えてみても、
「へー……恋って素敵なことなんだ……」
とどこか他人事の様。
恋を知りたい動機がもっと上手に踊るためというくらいだ。
「でも、それのどこから恋になるんだろう……」
「わたしの大好きの先にあるのかな。それとも全然違うところにあるのかな……」
「いつか誰かにキュンってしたら」
「プロデューサーにはちゃんと報告しなきゃだね!」
まだまだ子供で、まだまだ恋を知らない。
そんなめぐるの成長が、このエピソードのテーマである。
めぐるのエピソード内で、プロデューサーがうたた寝してしまう場面が2つある。
1つは、水着撮影の休憩時間。
もう1つは、仕事を済ませた帰り際。
どちらもめぐるに起こして貰うのだが、
前者では冷たいジュースを当てて驚かす姿やプールで遊び水しぶきをあげる姿
後者では眠気覚ましのコーヒーを淹れてくれる姿や頑張るプロデューサーのために私も頑張る、心配させないようにすると気遣う姿
と、明確な対比になっている。
プロデューサーと選んだめぐるらしい水着を着て、自分の好きな味のジュースを届け、プールではしゃぐ姿に対し、「大人の飲み物」の代名詞でもあるコーヒーを淹れ、砂糖とミルクでプロデューサー好みに味付けし、普段とはまた違った思いやりを見せる姿。
ちょっと大人になっためぐるがはっきりと見えるのだ。
めぐるの成長は恋を知る事にもつながる。
「どうしたんだ急に」
「えへへっ、言いたかっただけだよー!」
めぐるにとって「大好き」はなんでもない普通の言葉だ。
友達にも、先生にも、誰にでも分け隔てなく使う言葉だ。
しかしここでの「大好き」はまた違ったものだろう。
めぐると恋の話で出てきた
「いつか誰かにキュンってしたら」
「プロデューサーにはちゃんと報告しなきゃだね!」
という言葉、そして星空の下で語られる次の言葉
「お仕事やレッスンもそうだけど、こういうなんでもない日も沢山覚えておきたいの」
めぐるの恋は「大好き」の先でも別の所でもなく、なんでもない大好きの中にあったのだと思う。
とっ散らかっているが以上、めぐるのエピソードについての書き殴り。